Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

けんきょうじゅなん

剣侠受難

国枝 史郎

Lisez 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 195 479 caractères · 394 écrans

Aozora Bunko

広太郎の顔は蒼白い、小梅の里にいた頃より。そうして身体も弱々しい、小梅の里にいた頃より。しかしなんと晴ればれと、その眼が澄み切っているのだろう。

と広太郎つぶやいた。

「ああ私は休息したい。何を置いても休みたい」

「妾も同じでございます。休みたいのでございます」これがお京の言葉である。

「どうやらここでは休めそうだ」また広太郎つぶやいた。

「きっと休めるでございましょう。お互い休むことにいたしましょう」

それから永い沈黙が来た。

不意に広太郎横になった。肘を枕に寝たのである。

とお京が声をかけた。「おつむりをおのせなさりませ。妾の膝へ、ご遠慮なく」

膝枕をした広太郎、眠ろうとするのか眼をとじた。膝枕をさせたお京様は、無表情に前方を眺めている。

ちっともいやらしい形ではない。むしろ美しい群像である。人に見られても恥ずかしくはあるまい。

「エ――、エ――、エ――」と声がする。木地師達がめいめいの小屋の中で、盆だの茶筒だの菓子鉢だのへ、磨きをかけながら歌っている。鄙びた歌の掛け声である。永遠を思わせるような単調な節、森の木立に反響し、「エ――、エ――、エ――」