Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
Lisez 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 195 479 caractères · 394 écrans
「これは驚いた。中条流だって? そんな流名があるのかい」
「私のつけた流名で」
「よりどころでもあるのかい」
「そりゃアありますとも、大ありで。それ私の名は忠三でげしょう」
「妾ア忠公かと思っていた」
「ひどうげすな。そいつアひでえ、いえ忠三でございます」
「忠的にしよう、その方がいい」
「だんだん悪くなる、驚いたなあ。いえ私の名は忠三で、しかも肩書きは早引でげす」
「早引の忠三、なるほどね、だが大してドスも利かない。ところでどうなんだい、中条流は?」
「忠三をもじって中条流。もったいがつくじゃアありませんか」
イスラエルのお町、ふき出してしまった。
「いわれを聞けば有難い……とこういったら嬉しかろうが、どうもね、お前の中条流、こればっかりは戴けないよ。……それはそうとオイ忠公、準備は一切いいんだろうね」
「うん、そいつだ」と早引の忠三、にわかにピンと張り切った。
…………
「うん、そいつだ」と早引の忠三、にわかにピンと張り切ったが、すぐにトンと声を落とし、「一切準備が出来たればこそ、長崎くんだりまで飛脚を出し、江戸入りをおすすめしたんですよ。そうして今日あたりはおいでだな、こう思ったのでこの忠三、お迎えに出たのでございますよ」