Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

けんきょうじゅなん

剣侠受難

国枝 史郎

Lisez 剣侠受難 (けんきょうじゅなん) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 195 479 caractères · 394 écrans

Aozora Bunko

本郷を抜けて下谷へ入り、それから浅草洗足町、碁盤目小路を上手に抜け、象潟町へ踏み入った。南蛮屋の前へ立つ時、あくどく笑ったものである。そこでまたジャランと鉄杖を鳴らし、スーッと中へ消え込んだ。

よい天気、日がさして来た。堂のいらかが光っている。

と南蛮屋の門口から、一人の小男がすべり出た。ほかでもない早引の忠三、ひどく機嫌が悪いとみえ、口小言をいいながら走り出した。

「やりきれねえな、あのあねごには」これが最初の口小言である。

「袴が広いという奴に、とうとうとろけてしまやアがった。口をすくしてたのんでも、おいらのいうことはきいてくれず、そこへあいつがやって来て、一口たのむとすぐ承知だ。よろしゅうござんすというところで、パーッと鸚鵡をトッ放す。すると城之介が帰って来て、ヘラヘラ変てこに笑ったかと思うと鉄杖の中から巻軸を出し、うやうやしく献上する。この辺までは結構だが、どうもそのあとが面白くねえ。せっかく奪った巻軸を、天草へ返せというのだからなあ。あッ、痛え! この野郎! どいつだおれにぶつかったのは! オヤオヤオヤ、公孫樹の木か! 申しわけねえ、おれの方が悪い」