Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みやもとむさし

宮本武蔵

吉川 英治

Lisez 宮本武蔵 (みやもとむさし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 809 caractères · 369 écrans

Aozora Bunko

――異議があるか」

ゆうべトラになった酔っぱらいが、洒落ていえば、今日は龍となって嘯くかのように、趣をかえて、激昂しているのだ。

その動機をたずねると、こうなのである。――今朝がた、彼らが特に朝風呂を命じて、宿酔の脂をながしていると、そこへ入浴って来た相客の者で、堺の町人というものが、きのう阿波から大坂へくる便船のうちでは、実におもしろいことがあったといって、例の小猿を携えている美少年のうわさを語り、祇園藤次が髷を切り落された由来に及んでは、手真似、顔つきまでして、

(なんでもその髷を切られたほうの侍は、京都の吉岡道場の高弟だっていっていたが、あんなのが高弟じゃ吉岡道場もざまはない)

ことおかしげに、湯に入っているうち喋舌って行った。

彼らの憤激はそれから始まったものである。怪しからぬ先輩と、祇園藤次をつかまえて詰問に及ぼうとすると、藤次は今朝早く、吉岡清十郎と何か話していたが、朝飯をたべるとすぐ、お甲とふたりで、先へ京都へ発ってしまったという。

いよいよもって、うわさは事実にちがいない。そういう腰抜けの先輩を追いかけるのは愚かである、追うならばどこの何者かわからないが、自分たちの手で、小猿を携えた前髪を捕まえ、存分に、吉岡道場の汚名をそそいでやろうじゃないか。