Classiques japonais avec furigana
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みっつのあざ
怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集
小酒井 不木
Lisez 怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集 (みっつのあざ) de 小酒井 不木 (こざかいふぼく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 196 140 caractères · 396 écrans
の前半には生気説は全盛を極めました。
すると又、第十九世紀の後半になって自然科学が驚くべき発達を遂げ、有名なダーウィンの進化論や、細胞学説などがあらわれ、機械説が復活されて今日に至って居りますが、先年物故した大生理学者ヂュ・ボア・レーモンなどは、どちらかというと生気説に傾いて居りました。
こうした訳で、各時代に、生気説と機械説とは、交互に一勝一敗を繰返して来ましたが、同一人の学者でも、ある時期には機械説であったものが、何かの動機で生気説にならぬとも限りません。現に私などは、学生時代から人工心臓の発明を完成するまで、極端な機械説の主張者でしたが、愈々人工心臓を実地に応用して見てから、機械説を捨ててしまったのです。そしてそれと同時に人工心臓の研究も抛ってしまいました。
三
さて、人工アメーバ、人工心臓の講義をきいて、機械説の信者となった私は、二年級になって人工アメーバ、人工心臓の実習を行うに及んで、ふと、人間なり、動物なりの心臓を人工的に拵えて、本来の心臓の代用をさせることは出来ないだろうかと考えたのです。生理各論の講義をきいた時、私は心臓がただ、一種の喞筒の役をするのみであるということを知りました。