Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みっつのあざ

怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集

小酒井 不木

Lisez 怪奇探偵小説名作選1 小酒井不木集 (みっつのあざ) de 小酒井 不木 (こざかいふぼく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 196 140 caractères · 396 écrans

Aozora Bunko

名古屋駅へ着くと大平さんが出迎えて下さいまして、途中で夕飯をいただき、自動車で、私のために借りて下さった家にまいったので御座います」

「それは何処でしたか」

「小針の十番地で御座います」

「おお、それでは一昨夜、あなたが私の家を出て、中央線の小針の踏切りを越えようとなさったのはその家へ帰るつもりでしたか」

「左様で御座います」

「それからどうしましたか」

「その家へ着いたのは八時過ぎで御座いましたでしょうか。家は小ぢんまりとして居て、誰か住って居たあとをそのまま借り受けたように思われ、頗る気持のよい住居で御座いました。十番地はその家一軒きりで、隣り近所とは植込みでかけはなれ、ちょっと郊外の家という感じで御座いました。私は大平さんの親切に感謝致しました。

ところが、来る筈になって居た婆やが、どうした訳か姿を見せません。大平さんは頻りに気を揉んで居られましたが、十一時になっても来ませんので、電話をかけて来るからと言って出て行かれました。そうして、程なく帰って来て、今、口入屋にたずねたところ、婆やは明日の朝でないと行けないとの事、一人でこの家に寝るのは物騒だから、今夜だけは私の家に泊って下さい。