Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
「これは、これは」
と、やがてその前へ家の内から柴進が会釈に出ていた。そしてあくまで下手に。
「何の御用か存じませぬが、あいにく今日、当家はかような取混み中。おかまいも出来ません。どうかまた他日でもお立ち寄りを」
「こら、こらッ。きさまは何者だ。雇人か、家職の者か」
「いえ、柴進と申す親族の一人で」
「では滄州の」
「はい」
「オオその柴進なら話はつけよい。皇城の病死、つづいて葬儀、やむなく今日まで待ってやったが、早や七々の忌も今日で相済もう。さっそく明日はここを明け渡せよ。よろしいな」
「ご冗談を」
「なにッ」
「こんりんざい、当館はお譲りできません。たってお望みなら、天子のご裁可をうけておいでなさい」
「大きなことをいうな、大きなことを」
「いや広言ではない。時代こそ降るが、わが柴家は天子の裔だ。しかも証拠の丹書鉄券も伝わっている」
「見せろッ、それを」
「いま、滄州へ人をやってとりよせている。奉行の威をかさにきて、余りな非道を押すならば、こちらにも考えがある」
「あはははは」と、直閣は馬上で大きく身を反らして笑いながら「こいつも死んだ皇城と同じことをいっておる! 虚構歴然だ! 明日まで猶予しておこうと思ったが、もはや仮借にはおよばん。