Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

「おいっ、物見」

「へい」

「何か地の音が遠くからする。行ってみろ」

「合点です」

すると、走った物見は、またたくまに、戻ってきて。

「親分。やって来たのは、白虎山の仲間のやつらです」

「呼延灼の部下じゃなかったのか」

「その呼延灼にぶち負けて、さんざんな態たらくの孔亮でした。なんですか、親分をよく知ってるそうで、いますぐこれへまいります」

「なに、孔亮が来るって」

武松は、馬を降りて、木に繋いだ。

俄に、呼延灼が青州へひきあげたので、これは怪しいと見、武松は一隊をつれて、今宵、城内附近の敵状を窺わんがため、密かに、これまで来たものだった。

ところへ、その青州城下で惨敗を喫したのみか、兄の孔明を生捕られ、無念やるかたなく落ちて来た孔亮の一勢と、偶然、行き会ったものである。孔亮は、武松と聞くや、なつかしそうに馳け寄って。

「武行者。私です……。お変りもなく」

「オオ、亮君か。まことに一別以来だったな」

「いちど二龍山へ、ごあいさつに出ようと思ってたんですが」

「拙者こそだ。無沙汰の罪はこっちで詫びたい。ところで兄上は」

「不覚にも、生捕られました、呼延灼のために。無念、いや面目もありません」