Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
城内の街々はまだ余燼濛々の騒ぎである。――だが早くも、街角には、宋江が立てさせた“撫民ノ制札”が見られ、一部では城壁の消火につとめ、また一隊の泊兵は、罹災民を他にまとめて、それには米や衣服やかねを見舞にめぐんでやっている。
役署の穀倉は開かれ、奪いとった金や衣は山をなし、良馬二百余頭も、一ヵ所につなぎ出された。宋江はこれの半分を梁山泊へ輸送させ、
「あとは窮民に領けてやれ」
と、土地の長老五人をえらんで、その者たちに処理を托した。――そして、即日、
「長居はまずい。梁山泊へ」
と、すぐ全軍を青州から引き揚げにかからせたが、その途すがらも、秋毫犯すことない徳風を慕って、郷村の老幼男女は、みな道にならび、香を焚き、花を投げて、歓呼した。
「……ああ、うそではない」
呼延灼は心中、つくづく、途上で感じていた――。
「かつては自分も、禁軍三万をひきつれて、征途のみちを、こうして行軍したものだが、まだいちども田野の郷民が、こんなに王軍へ歓呼するような景色に出会ったことはない……。これがまことの野の声というものか」と。
さらに彼は、梁山泊でも驚いた。
その規模の大は、さきに彼が攻めあぐねた時から分っていたが、内部の秩序、また宛子城の大会議に集まった漢どもの、いずれも一トかどな面だましいに、今さらの如く、ひそかな舌を巻いた