Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

「やあ、連れて来たか」

すぐ帳を排してあらわれた奉行の賀は、魯智深には、ただのひと口も物をいわせぬうちに、

「者ども。こいつは梁山泊の廻し者だ。からめ捕れッ!」

と一方の手を颯ッと高く振りあげた。

とたんに、ひそんでいた力士、捕手、何十人もが、どッと出て来て、一瞬のまに、魯智深の体を高手小手にからめてしまった。一吼え、二タ吼え、猛虎の唸きさながらなもがきはその下で聞えたが、山のような人数の岩磐、さしもな花和尚もこうなっては、早やどうしようもない。無念無念と、ただ毒づくばかりだった。

「はははは。よくよく智恵のない奴だの」

賀は笑った。――彼はこれへ帰るやいな、かねて他県の官庁から廻附されている多くの手配の牒を調べさせ、そのうちから「あっ、これだ」と魯智深の人相書を見つけ出していたのである。

かつては渭州の憲兵あがりで、関西五路の肉屋殺し。そしてまた都の大相国寺でも、大暴れをやったあげく、近くは二龍山にこもって、梁山泊の賊とともに、青州一城を全焼にしたという飛報もきている。なんで、奉行の賀が気どらずにいようやである。しかも、賀の底意には、さきにわが手で、九紋龍史進を獄にくだしていた要心もあった折のことだ。