Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
――田舎沙門とはちがい、なかなか博識で、北京の都会話もゆたかだったから、宋江と呉用とは、茶炉に茶を煮ては、よくこの和尚と、風談を興じ合っていた。
そして、ふとした話のはずみから、
「ほう? ……」と、大円が目をまろくした。
「では、おふた方とも、今日まで、河北の玉麒麟をご存じなかったのですか」
「されば、ついぞまだ」
「これは驚いた、いやあきれましたな。ほんとうの姓名は盧俊儀――それまでをいわなくても、玉麒麟といえば、河北はおろか、四百余州知らぬ者はないはずだがの」
「そんな、どえらい人物なので」
「はあ、お家は代々北京の大商人、質屋と物産を表看板にしてござらっしゃるが、当主、盧の大旦那は、そんな銅臭の人とは全く違う。学深く、武芸に長け、わけて棒を使えば、おそらく天下無双じゃろ」
よく天下天下という坊さんである。呉用は苦笑していた。宋江は知らん顔して聞いていた。――全然知らなかったわけではなく、ふと忘れていたのである。しかし、それを思い出させてくれたのは、大円の茶話のおかげだったので、あとで二人だけになると、宋江からすぐ言った。
「軍師。今日ふと、玉麒麟と聞いたら、はっと、記憶をつかれて、思わず身ぶるいが出た。