Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

「待てっ、聟どの。逃げるとは薄情な」と裏手の桃林へと追ッかけた。

周通は柳の木につないであった馬を解くやいな、柳の枝をムチにして一散に逃げだした。智深もまた、手下の馬の一頭に跳び乗って追ッかけていく。――それはいいが、さあ、劉家の後の騒動といったらない。

残された手下どもは、変だと知って、劉老人を縛りあげ、これを曳いて、翌朝、桃花山の匪賊の木戸へ帰ってきた。

ところが、なんぞはからん、そこでは、賊の頭目と魯智深とが、仲よく笑いながら酒酌みかわしている。そしてまた、昨夜の押しかけ聟――すなわち頭目の弟分の周通は、悄れ返って、そのそばで首うなだれている始末ではないか。

「やあ、劉じいさん、可哀そうに、捕まってきたのかい。おい花聟、早く縄を解いてあげろ」

魯智深はげらげら笑って、仔細を話した。

昨夜、相手を追いつめて、この木戸まできてみると。弟分の助太刀に出てきた頭目というやつは、なんと、渭水の街の膏薬売り――あの打虎将ノ李忠であった。

「……ばかなやつらだ、こんなところでケチな山賊などしてやがって。まだ、膏薬売りのほうが、どれほどましな商売か知れめえに」