Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
「ひぇっ。断罪ですって?」
たいへんな群集である。黄色い埃りですぐ知れた。空地の草ッ原では、はや執行の寸前とみえ、正午ノ刻の合図を待って、首斬り刀に水を注ぐばかりらしい。
すぐ前は、十字路だった。角の酒館の階上では、たくさんな顔が、鈴なりに見物している。中に、石秀の異様なる双眼も光っていた。
刻の太鼓が、近くの鼓楼で鳴りだした。それッと、役人たちの蟻のような影が中天の陽の下で忙しく動きはじめる。――と、まだ太鼓の音が刻ノ数をも打ち終らないうちだった。酒館の窓から廂屋根の尖端へおどり出した一箇の怪漢が、片手には剣、片手に拳を振りあげて大音声をふりしぼった。
「待てーっ。盧員外に手でも触ると命はないぞ。梁山泊の勢揃いを知らねえのか。そこらには、梁山泊の者が大勢来ているのを!」
もちろん、嘘である。だが、これしかほかに策はなかったのだ。叫ぶやいな、石秀はそこをとびおりて刑場内へ斬りこんだ。そして、うろたえ騒ぐ刑吏や獄卒をけちらして、一瞬の旋風の如く、盧のからだを奪い去った。肩にかついで逃げ出したものである。
たしかに「梁山泊の勢揃いだぞ」といった機智が、功を奏したものにはちがいない。