Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

――なお交渉の余地あることをわざとそこに見せておいたのだ。――城中の大牢にある二人の者の露命につつがなかれと、切に祈る気もちから。

だがこれは、双方にとっての微妙なかねあいだ。梁中書も、獄中の者を殺しはしない。時を稼ぐためにである。

中書の急使は、その南大門を忍び出て、はや昼夜、都へ向って、馬にムチ打っていた。使者は腹心の王定という者だった。日かずもまたたく、彼は帝都開封東京の城に着いた。だが、宮内府の一門にたどり着くやいな、気のゆるみでか、気絶してしまった。

大臣蔡京は、憂いにみちた眉色で、白虎節堂の大臣席に着席している。

ほかに五大臣、また、枢密院長の童貫、枢密院の全議員、各司庁、司署の長官らが、しいんと、満堂にみちて、彼の口もとをみまもっていた。

「みな、聞かれたであろうが」

蔡京が言った。

「……いま、北京府の急使、王定が訴えに聞けば、これを一地方の擾乱とだけでは見過ごせん。天下の兇事、大宋朝廷のご威厳にかかわる」

沈痛な語気だった。

この蔡大臣、かの梁中書には岳父にあたるひとである。つまり中書夫人の実父なのだ。――当然、私の情愛と心痛もある。