Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
眼顔を見合せた端公の二人は。
「ああ、くたびれたな。どうだい、ちょっと一と昼寝していこうじゃないか」
「よかろう。だが、縄ジリをどうする? おれたちがとろりとしている間に、もしや林師範に逃げられちゃあ大変だが」
林冲も休みたかったので、つい言った。
「どうか、ご心配のないように、拙者の体を、木の根へ、厳重に縛って下さい」
「いいかい。じゃあ、すまねえが、ちょんの間、そうしてもらおうか」
林冲は、彼らのなすままに委せていた。彼らは、その手頸足頸まで、がんじがらみにして、林冲を大樹の幹に縛し終ると、やにわに、
「よしっ。もう、こッちのもんだ」
と、躍り上がった。その打って変った形相に、
「あっ。なにをなさる」と、林冲は叫んだものの、もう遅い。彼らは左右から水火棍を振り上げて、
「やい林冲、おれたちを恨むなよ。おめえにとっては、ここまでがこの世の定命。また、おれたちには出世の門だ。――林冲を殺して面皮の金印(刺青)をはぎ取って帰れば、生涯安楽にしてやるとは高大将軍家のおさしがね。あの陸謙っていう副官の命令さ。恨むなら、そっちを恨め」
いうやいな、林冲の頭蓋骨もくだけろとばかり、二つの棒が風を呼んだ。