Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
さあ、この和尚の背に、おンぶするがいい」
「冗談じゃない。囚人の身が」
「なんの遠慮だ。大相国寺の菜園で、おたがいは義の杯を交わした仲じゃないか。きさまはわが輩の弟分だぞ。さあ兄貴のいうことをきけ」
こうして、数日の旅は、花和尚が彼を背に負って歩き、端公らは、荷持ち、走り使い。また旅籠旅籠では、下男のごとく、追い使われた。
おかげで林冲の足はすっかり癒え、毎日の食養も充分にとられたから、以前にもます健康に復してきた。しかも道づれは刎頸の友、端公は従者のかたち。――行くてに待つ運命も長途の苦も忘れて、思わず数十日は愉しく歩いた。
「兄弟。名残りは尽きないが、明日はもう滄州でまえの近県に入るそうだ。今夜はひとつ、別れの思いを酌み合おう」
花和尚は、その夜の木賃宿で、鄙びた別宴を設けさせた。お互い心ゆくまでと、酌しつ酌されつはしていたが、さて離愁の腸、酔いもえず、
「……豹子頭。おぬしの心がかりは、おそらく都にある愛妻や舅の身の上だろうが、智深はまだ当分、大相国寺の菜園にいるつもりだ。よそながら見ているから案じなさんなよ。それとここに持ち合せの銀子がある。地獄の沙汰もなんとやら、これを持って」