Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

「――どうです洪先生。日ごろは宅の若いもんや田舎剣者ばかりがお相手で、せっかくの神技も振う折はありますまい。ここに禁軍の前師範林冲どのが見えられたこそ、もっけの倖せ、一手の試合をおためしあってはいかがです」

「むむ。それは面白そうな」

待ってましたと言いたいところらしいが、洪先生は重々しく構えこんで、じろと林冲のほうを見た。

「異存はござらんが、なにぶん、それがしの剣たるや、仮借の相成らぬ強剣だ。それご承知の上なれば」

「林冲どの。洪先生はああいうが、あなたの方は」

「さ。拙者の棒術は、お見せするほどの妙技ではありませんが」

「では、庭上に出て、願おうか」

ここで、よろこんだのは、二人の端公だった。洪先生が大剣を払って、月下の庭に立ったのを見たからである。もしその大剣の一颯の下に林冲が敗れ去れば、手濡らさずで自分たちの目的も達しられる。――そう考えて、満場の人々の興味とはべつな固唾をのんでいるていだった。

ところが、月下の試合は、一瞬にして、林冲の勝利に帰してしまった。

彼は、棒をとって、立ち向ったのだが、戛然、白刃と棒が相搏ッたと思うやいな、どこをどうして打ち込んでいたのか、誰の眼にもとまらなかった。