Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
へい、きっと女房も、びっくりするに相違ございません」
これが縁で、その日を皮きりに、彼は街へ出るごとに、李小二の店へもよく立ち寄った。
裏街の小料理屋で、女房と小僕を使って、李小二は厨房も自分でやっている。牢役所の獄吏にも馴じみが多いので、役所へきたついでには、天王堂へもきて、林冲の洗濯物や縫物を見てくれたり、肉饅頭をおいていったり、とにかく気心のいい夫婦なので、林冲もとんだいい知人をえたと、よろこんでいた。
すると、その年も越えて、或る日のこと。
「た、たいへんですぜ、林冲さま」
「なんじゃ李小二。顔色を変えて」
箒を手に、そこらを掃いていた林冲は、彼があたふたと求めるまま、急いで、堂内に入り、そこの一房の扉を、内からぴったりと閉めた。
李小二が店をすてて告げにきたのを聞けば、なるほどこれは、林冲の身にとって、容易ならぬ凶変を思わす予報にちがいなかった。
今日の午下がり頃だという。
ぶらりと、彼の店へ入ってきた二人づれの横柄な来客があった。
一人は、色の生ッ白い小づくりなにやけ男。もう一人は軍人らしい体つきの赤っ面。ともに、年は三十がらみだ。何気なく「いらっしゃいまし……」