Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

この戦いは、見事だった。両者の威風といい、その技といい、見ているにさえ息づまった。――大斧の閃々、槍尖の電光、おめき合うことも幾十合か。馬も汗するばかりなのに、どうしても、勝敗はつかない。満場は声なく、巨大な落日の紅炎は、西の空へ、刻々に沈んでゆく。しかもまだ、相互ともに意気旺なのだった。まさに不死身の人間の戦いかとも怪しまれている。

「ああ。みごと」

梁中書は、いつか夢中で、その銀椅子から立っていた。彼は満足した。大名府に両雄を得たり、といってよろこんだ。

彼のそばから伝令が走った。引分けの銅鑼が鳴る。索超の部下は、万雷のような勝鬨をあげたが、楊志の方には、歓呼もない。

しかし二名は、台下に並んで、ともに、同等な賞を拝領した。そして夜は演武庁の楼上で、盛大な祝賀の宴に誉れを謳われ、その席上ではまた、

「以後、索超、楊志ともに、相並んで、軍の提轄使(憲兵の長)たるべし」

と、任命された。

何が不幸か幸か、げにも人の運命はわからない。これからというもの、楊志は、梁中書に気に入られ、楊志もまた、恩に感じて、心からその人に仕えていた。

いつか夏も近づいて、五月の声を聞くと、その日は、端午の節句だった。