Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
「なにをいってらッしゃるの。蝉なんか、二十日も前から啼いていますわ。いったい、東京へ送り出す父の誕生祝いの品々は、荷拵えばかりなすっておいて、どうなさるおつもり?」
「もちろん、万全を期して、七月十五日までに着くよう、輸送せねばならん。……だがね、誰を輸送使として遣すか、その宰領の人選に、頭を悩ましておるんじゃよ」
「それには、お心あたりがあるなんて、いつか仰っしゃっていたではございませんか。そのお胸の人間ではいけないんですか」
「いけないか、適任か、使ってみなければわからんさ」
「使ってみての上なら、誰にだってわかることじゃありませんか。ばかばかしい」
「おいおい、そう頭ごなしに、大声でいうなよ。中門の外には、衛兵が立っておるんじゃ。聞えたらこの梁中書、まるで赤面ものじゃないか」
「そうそう。兵隊で思い出しましたわ。兵隊上がりの提轄、青面獣楊志とやらでは、いかがなんですの」
「その楊志なら、武芸十八般、腕なら北京軍十万の中でも、屈指の者だが、いかんせん、ここへ来てからの日も浅い、第一心情いかんという点が、まだ充分には信用しかねる。……それで大いに迷っておるのさ」