Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

「まかせる。ただちに出立の準備をせい」

――準備期間の二日は経った。

するとまた、こんどは楊志のほうから、梁中書へ拝謁を願い出た。そしていうには、

「いけません。どうも拙者には、不向きな役です。東京行はご辞退申しあげまする」

「なぜまた、そんなことをごねり出すか」

「でもお約束が違うようです。――洩れ聞けば、ご予定の行嚢のほか、またぞろ、夫人さまから先の大臣邸の女家族のかたがたへ、種々な贈り物がふえ、そのため執事の謝という人物とその他の家来二、三が付いてゆくことになったとか伺いますので」

「ははあ、足手まといだと申すのだな」

「のみならず、夫人直々の執事とか、家来などですと、途々、それがしの命令に服さぬ惧れが多分にあります。賊の出没に加え、難行千里、あらゆる難苦を覚悟せねば相成りませぬ」

「それはそうだ。もちろん、難行苦行だろう」

「一行の者に対しては、あえてムチを振るッて克己させ、時には夜立ち暁立ち。また折には草に伏し、熱砂を這い、もし服さぬ者は、これを斬るぐらいな権は持っていませんと、到底、列を曳きずッてはいけません。しかるに、夫人の執事や家来とあっては」