Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
小便する間もオチオチしていられねえほど、歩け歩けと急かついている奴がよ」
「変だな。七月十五日、七月十五日と、都へ着く日を、呪文みたいにいってるかと思うと、急に、朝寝の遅立ちとは」
「なんでもいいや。寝ている間だけがこち徒の極楽だ。なんとか生命だけ保って、開封東京に着きさえすれば、まさか帰りはこんなこともあるめえ。もうもう来世は金輪際、兵隊にはなるめえぜ」
翌日からは、朝は遅く、夕は早着き。日盛りの旅だけが、以後十数日もつづいた。
これだけなら、彼らのぼやきも減っていただろうが、楊志の思案は、野盗山賊の出現を避けるにあり、七月十五日までの期日に、余裕が出来たわけでもないから、日中の間に、それだけの足稼ぎを生みだすべく、前にもまして、苛烈なムチをふるったのはいうまでもない。
「なに、水が呑みたいと。我慢しろ、我慢しろ。水は汗を多くするばかりだ。口に梅の実を噛んでいると想え」
「そいつア無理だ。いくら梅の実を想ったッて、唾は出ねえ」
「これでも出ないか」
楊志は、籐のムチで、風を切って見せた。
「きさまらは、毎夜、寝飽きるほど寝かしてあるじゃないか。贅沢をいうな」