Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
今あなたへ食ってかかったのが、つまりてまえの女房なんで」
「おや、そうだったのか。そいつアなんとも悪かったな」
「ともかく、手前どもまでお引っ返しくださいませんか。このままじゃ女房にしても、後味が悪くっていけませんや」
曹正とその妻とが、楊志を誘って、わが家の居酒屋へ入ってしまったので、騒ぎに集まった近隣の者も、やがて何処ともなく潜んでしまった。
はからずも、楊志は、曹正夫婦の世話になって、つい数日を、村酒屋の一間で過ごした。で、その間に、彼が黄泥岡で遭った一代の大難をも、そして今は世に身のおき場もない窮地にあることなども、一切打ち明けていたのもいうまではあるまい。
「……ああ、そうでしたか。いや、値十万貫もする“生辰綱”なんてものを、このガツガツと飢えている世に、北京から都まで、無事に送ろうなどという目企みからして、自体無理なはなしでござんすよ。まア、ご心配なさいますな、どんなことをしても、夫婦でお匿い申しますから、当分はまあ、ここでご養生でもなすっておいでなさいまし」
「ありがとう。だが、賊に奪われた落度は落度だし、北京の梁中書も、都の蔡大臣も、或いは、この楊志に、もっと悪い嫌疑をかけているかもしれん。