Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

みんな笑った。「――なるほど、聞きしにまさるッてえなあ、このことだろうな。そう聞いちゃあ、追手に追われる身でなくても、一度は渡ってみたくなりそうだ」

湖上の宵、どこに憚る灯一つもない。ようやく酒もまわり、歓語も沸いてきたころである。日ごろ、三兄弟が眼をかけていた一人の漁師が、早舟でここへ告げてきた。

「えらいこッてすぜ、皆さん。五、六百人の官軍が、もう村ぢかくまで来たッていうんで、村じゃあ大変な騒ぎですよ」

「そうかい」――兄弟はすまして言った。

「よく知らせてくれたな。まア一杯飲んでゆきなよ」

呆れたように、男はすぐ消えてしまった。一瞬の沈黙はあったが、七人の世間話はすぐ元通りに返っていた。

「案外、早くおいでなすッたな。官軍というからには、ちったあ支度して来たろうに」

「小二兄哥。来たからにゃあ、弱音は吹くめえぜ」

「あたりまえだ。陸とは違う。こっちは河童だ。どいつもこいつも抱き込んで、水の底を、たっぷり見物させてやるさ」

「残ったやつらは、この小七、小五が、銛のさきで串刺しか」

すると、公孫勝が、からかい半分、杯片手にわざと取澄まして言った。

「いや兄弟衆、意気はおさかんだが、五百人の数ですぞ。