Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
「ええい、程にしやがれ、まごつくのも」
何濤は部下を罵ッた。
「てめえたちは、日ごろ陸の上だと、目から鼻へ抜けるような奉行付きの人間どもじゃねえか。いくら水の上だって、このざまア何だ。――少し退がって、横の沼へ出ろ、沼の方へ」
それからすぐ、十人二十人ずつを、手分けして、
「広くもねえ浮巣の島だ。葭の根を分けても程が知れている。奴らの隠れ家を見つけて来い。いや見つけたらすぐ合図をしろ」
と、陸へ放った。
ところが、その幾組もが、いつまで待っても一ト組とて帰って来ない。やがて陽は傾き、蕭条たる水も芦も茜いろに染まっていた。
「やい、この小舟に、五、六人乗り込んで俺について来い。おれ自身、廻って視よう」
赤い沼のおもてを、彼の早舟は影黒く、岸から岸を二、三十町ほども漕ぎ巡っていた。――と鋤をかついだ百姓の影が岸にみえた。何濤はそれへ呼びかけて、
「ここは何処だい。お百姓」
「旦那は何だね」
「見た通りだ。官のお役人よ」
「こんなところに、なんの御用かえ、ここは断頭溝ッてえ、沼の袋小路でがすぜ」
「阮の兄弟の漁小屋があるだろうが」
「あ。そんなら、すぐそこの林の蔭ですわえ」