Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
「それが、なぜいけないので」
「いや、そのことではない。――さらに話がすすんで、断頭溝の奇策やら、何濤を押ッ放してやったこと、公孫勝や三兄弟の豪傑ぶりなどを披露におよぶと、王倫の顔は、さっぱり冴えなくなってしまった。のみならず、眼は狐疑をあらわし、暗にあんたやわれわれを、忌み恐れる風もみえた」
「はてな。そいつア、気がつかなかったが」
「彼の幕僚、杜選、宋万の二名は平凡、ひとり豹子頭林冲なるものこそ英俊と見えた。――林冲はいぜん京師で、近衛軍の兵法師範を勤めていた者とか。おそらく彼は心から王倫に服している者ではないとおもう」
「王倫の小人物であることは、かねがね聞いてはいましたが、しかし、ここへ来て、こう厄介になる以上は」
「いや、どっちみち、このままではおさまらんよ。わしに一計がある。寨の内輪に同士討ちを起させ、一ト波瀾はみようが、その上でここの不満不平を一掃させ、そして規律と序列を正そう」
翌朝のことである。――前夜、噂をしていた林冲が、朝のあいさつに見えた。
呉用が、皆に代って、昨夜の礼をのべると、林冲は、薄ッすら笑って、
「いや、ほんとのご歓待なんてものは、形や物ではありません。