Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
彼女はついとそれを拾って、髪の根に挿し込みながら、
「いらッしゃいまし。……どこで召し上がったの。いいお色ネ」
「ちょっと役署の友人と会ってね」
「あら、なにもお役署の友達なら、毎日お役署で会ってるんでしょ」
「ははは。どうでもよかろう、そんなことは」
「そうねえ、どうでもいいわ」
そこへ閻婆がさっそく酒を運んで来る。婆は娘の仏頂面に気をつかいながら、お酌して、
「女の虫ッ気って、ほんとにもう、自分でさえどうにもならないもンなのでございますよ。今夜はひとつ……ほほほほほ、だんなの男の腕にかけて、この娘の虫のおさまるような得心をさせてやってくださいませな。……さ、もうお一杯」
「なにか知らんが、たいへん、ご機嫌が悪そうだな。よしよし、婆惜には、私が酌をしてやろう。おい取らないか、杯を」
「……じゃあ、だんな、あとはおよろしく。……あとからまた沢山、お料理を持ち運んでまいりますからね」
逃げるように閻婆は出て行く。――宋江もくだらなくなって、ともに席を蹴って出て行こうとしたが、一ト足先に出た閻婆が、カチャリと外から錠をおろしてしまった。しまったと思ったが、もう間に合わない。