Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
どうか最前の悪タレは平にご用捨くださいまし」
腋の下に冷や汗をたたえているような詫び方だった。
「ご主人」
と、宋江は静かにかえりみて訊ねた。
「いったい此方はご家人か、それともご当家の食客か」
「なあに旅人ですよ。といっても、もう一年近くも家人同様に、わがままをいっている気楽者ンでございますがね」
「申しおくれました。名のるほどの者ではござんせんが」と、男も慌てて、同時にこう行儀をした。
「――てまえは清河県の生れ、苗字を武、名を松と申し、兄弟順では二番目の武二郎でございまする」
「ほ。清河県の武二郎、その武松さんとは――あなたですか。いやこれは奇遇、かねがねこの宋江も、お名まえだけは伺っていました」
「てまえ如きが、お耳にあったとは、いよいよもって、赤面至極です」
「が、武松どの。当所にはどういうわけでご逗留かな」
「どうも至ってやくざな身性で、故郷の清河県でちょっとした喧嘩をやり、そのため、草鞋をはいて、ここの大旦那のご庇護にあずかり、もう故郷のほとぼりも冷めた頃なので、近くお暇をと思っていると、持病の瘧。それでついまた、お厄介を重ねていたところでございます」