Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

俺にめんじて勘弁しなよ」

その晩、武大は妻の腕に愛撫された。厚い雪の屋根の下だった。小心で善良な彼は、金蓮の蛇淫の性を思わず白膚から、初めてな狂炎と情液をそそがれて、心ではびッくりもしていたし、また金蓮のうつつない媚叫や無遠慮な狂態が余りなので、階下の弟にそれが聞こえはしまいかと、内心びくびくしたほどだった。

――で、いつになく武大はくたくたになって寝坊した。金蓮もまた今朝だけは何のかんのの文句もいわない。やがて起きて、階下へ降りて行くと、金蓮が独りでケラケラ笑っていた。

「あんた、行っちまッたわよ、あの人」

「え、武二がいないって。なあに今朝は遅いよ。もう役署へ出かけたんだろ」

「でもさ! ごらんなさいよ。部屋の荷物が引っ絡げてあるじゃないの。やっぱり気まりが悪いのね。あんたに合せる顔がないのよ」

いっているところへ、三人の従兵が、武松に代って荷物を取りに来た。――都合で下宿をかえたいからという言伝てだけである。武大はその日も解けぬ大雪のため、珍らしく饅頭売りを休んだが、一日中、ぽかんと虚脱状態だった。

隣で売る和合湯の魂胆に、簾もうごく罌粟の花の性の事