Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

その哥は、毎日、果物籠を頭に載せ、足ははだしで、

「桃はいらんか。雪梨を買ってくんなよ。姐さん」

などと街の酒場を歩いたり、くたびれると、籠を辻において、往来の男女へ呼びかけたりしていた。

或る日、彼はへんな立ち話を小耳にはさんだ。梨の皮を剥き剥き客の二人が囁いていた噂なのである。やがて、その一方が去ってしまうと、待ちかねていたように※(「軍+おおざと」、第4水準2-90-23)哥が訊ねた。

「小父さん、今あっちへ行った人が話していたことは、ほんとなのかい。……西門慶の旦那と、武大さんの女房が、毎日、隣の茶店の王婆の家で逢曳きしているッてえのは」

「おや、この小僧、小耳が早ええな。ほんとだとも。世間、隠れもねえことだ」

「そしたら、武大さんが可哀そうだね、武大さんに教えてやろうかしら」

「止せ止せ。あの薄野呂な武大公にいってみたって始まらねえや。それよりは、こう公、おめえは子供だからちょうどいいぜ。それをたねに金を儲けろよ、金をよ」

「へえ、何かそれが、金儲けのたねになるかしら」

「なるとも。これから王婆の茶店へ知らん顔して乗り込むんだ。そしてな……おい耳を貸しな」