Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

「あッ、もしやこれは兄の?」

「ま、お聞きなさいまし。あれは確か正月の二十二日。朝ッぱらから茶店の王婆がやってきて、隣の武大さんが亡くなりました。ひとつご検死のときはよろしくと、妙な口振り……。はてなと、ひと先ず手下を先にやっておき、手前はぶらと出かけて行くと、忘れもしねえあの紫石街の四ツ辻でしたよ」

「お。そして」

「すると、お役署前の生薬問屋、例の西門大郎とも呼ぶあの西門慶が、あっしを待ちうけていたような様子で、近くの酒館へ誘いますのさ。なにかと従いて行ってみると、この銀子一錠を差出して、武大の納棺のときには、一切、この唇にも蓋をしてくれまいかと――、いってみれやあまあ、その金は口塞ぎ。ははアんと、それでわかったが、しかし何しろ奴は役署きッての顔きき。そこでその場はヘイヘイと先ず呑込み顔で別れましたのさ」

「むむ。あの西門慶の奴がだな」

「案のじょう。それから検死先の家の二階へ上がって、武大郎さんの死体を調べにかかってみると、一見、ただの病死じゃあない。苦悶の形相は眼もあてられません。鼻や口にも吐血した塊りが残っているし、五体は紫斑点々で、劇毒の砒霜を一服盛られたナ……と、すぐ見当がつきましたから、こっちも途端に、腹を抑えて、ウウムと苦しんで見せたんですよ」