Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
しかし独房遠くひとり隔離されてみると、武松にしてもいい気持ちはしなかった。
果たして夜に入ると、べつな老軍卒が、獄に似合わぬご馳走を差入れてきた。それは一椀の白飯などではない。煎肉、うどん、汁、酒までが付いている。
「おいでなすったぜ。ままよ、飲っちまえ」
満腹するなり、あとは高鼾の彼だった。
翌朝の食事もまたすばらしい。
「酒はねえが、果物まで付いてやがる。ふふふふ、こうなると、この世に妄念が多くなるな」
いや晩にはまた、前夜にまさる調理の品の数々だった。しかも酒は上酒。鯉の飴煮などの美味さといったら堪らない。
こんな待遇が七日もつづいた。
「はて? いったい俺を、どうする気なんだろう?」
すると、いつも一人で来る老軍卒が、その晩は、もひとり兵隊をつれて来た。大盥を抱えて来て、湯を運び「入浴しろ」とすすめるのである。あげくに理髪師がやって来て、きれいに結髪し、肌着、袍衣まですっかり新調の物とかえて行った。いよいよ彼にはわけが分らない。
「武松都頭。そこを出て、どうぞこっちへ移って下さい」
翌朝のこと。
例の老軍卒が彼をみちびいて、監房隧道から、陽の目のある階段を先に登って行った。