Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

「あいつか。そして野郎が亭主になっている飲屋の店はどこなんだ?」

「あの広場の道を斜かいに抜けた所の大通りの角店ですが」

「わかった。みんなは遠くに散らかって隠れていろ」

武松はただ一人となって、わざと男の休んでいる柳並木の前を通った。じろとこっちが横目で見流すと、蒋門神も半眼で武松を見ぬ振りで見ている風だ。

なるほど恐ろしい長身である。椅子に掛けて突ン出しているその両脚は人の二倍もありそうだ。面も馬面であり、紫ばンだ疣々だらけな皮膚に黄色いヒゲが唇の辺を巻いている。――手には蠅払いの払子、上衣も下も白麻ずくめ。何とも、底気味わるい薄眼の眼光が、武松の踵を見送ってから、また半眠りの態に返った様子である。

こっちは武松。大通りでも一番の角店で、ひと目にもわかる繁昌らしい大酒屋へ、ずっと入って、腰かける。

午なのでまだ客も少ない。武松は酒板に頬杖ついて、

「おいおい。兄ンちゃん。早く持って来ねえかよ早く」

「ほい」と若い給仕人が素ッ飛んで来て「何か、ご註文をうかがッてましたか」

「べら棒め。うかがわなくっても、飲屋へ入って来た客なら、酒にきまってら」

「あいすみません」