Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

「ありがとうよ。骨身にこたえる」

草鞋をはいて、ここを立つのも、わざと夕方をえらんで立った。折ふし、頃はすでに十月の短か日。落ちかける薄ら陽の林から舞いとぶ落葉が、振り返り振り返り行く、白い行者姿を横に吹いていた。

音に聞く蜈蚣峰の晩秋もうしろに越えて、道は青州二龍山の方へと、一日一日、近づく冬の歩みとともに、二十日余りを重ねていた。

「ううっ……。めっきり寒くなったぞ」

その日、武行者は一軒の山里の小酒屋にとびこんで、思わず、赤子が乳を求めるように呼んでいた。

「亭主、熱いとこを一本飲ませてくんな」

「行者どん。濁酒ですかえ」

「うんにゃ、上酒がいいね。それと肉のうまいとこを二斤ほど」

「そいつあ、おあいにくさまです。どぶろくのほかはございませんよ」

「肉もか」

「煮しめの一皿もさし上げましょうか」

武行者は、おもしろくない顔で独酌をやっていた。とかく張青の意見があたまにある。この虫がいけないンだな、と思いながら飲む酒なのでよけいに何かホロ苦い。

「オオこれはこれは、いらっしゃいまし」

急に愛相変りな亭主の声に、ひょいと入口を見ると土地の者か三、四人連れ。

わけて一トきわ目立ったのは年二十四、五の白面の少年郎。