Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

こよいの出来事は、まるで貴公たちを罠にかけたようなものだから」

「ご冗談ではない。何が起ろうと、九紋龍どのが罠に陥したなどと思うわれらではありません。おうっ、待ってください、火をかけるのは」

一方へは絶叫しながら、彼らはみずから後ろへ両手を廻し、覚悟のほどを見せて言った。

「かばかり潔いあなたに、山賊渡世のわれらが、おつきあいを願って、こんなご迷惑をかけたかと思えば、手前どもこそ申しわけがない。さあ、年貢の納めどき、われわれに縄打って、県城の役人へ突き出しておくんなさい」

「ばかをいえ。そんなことをしたら、史進一生の男がすたる。おれにそんな真似をしろというのは、おれに乞食をしろというのもおなじだ。……おお火の手はあがった。ともかく、ここは斬りひらいて、一時、おめえたちの山寨へ落ちのびようぜ」

邸内の火を見て、門外の喊声もまたあがった。すでに、史進が鎗を小脇に門の閂を外して躍り出したので、朱武、楊春、陳達らもともに斬ッて出ざるをえなかった。

黒けむりはたちまち疾風雲の翔けるに似、名月は血の色そのまま、剣光の雨と叫喚を下に見ていた。――まもなく掃かるる風葉のごとく、県尉の馬や捕手の群れは逃げ散ッた。