Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
「それだけでは、てまえにも判じかねます。おそらく何か星の天数六六をいったのではないかと思われますが」
そこへ、蔵帳官が牢城の簿を持って来て。
「これではございませんか」
と、点簿の名に、朱紙を貼って差出した。
見ると「五月新入り囚徒、城県産、宋江」とある。折も折、宋朝廷の天文太史院は、都下の謡言や北斗を占案って、諸州へ乱のきざしを警報してきたところではあり、この事実なので、奉行蔡九は、たちどころに決断をくだし、
「潯陽楼の壁に、不敵な叛詩をしるした犯人、宋江を即刻からめ捕れ、一ときたりとも時をうつすな」
と、すなわち江州牢城の両院長、戴宗へその命をくだした。
宋江は何も知らずに、その朝、籠の小鳥に餌をやっていた。病中いらい、窓辺の友としていた鳥籠の黄鳥だった。
「宋君! 小鳥どころじゃないぞ」
後ろの扉ぐちに、こう息ぜわしい声を聞き、ふと振向いて。
「おっ。戴院長ではありませんか。そのお顔いろは、どうしたことだ?」
「いやあなたこそ、とんだことをしてくれた。どうにもならん」
「何がです」
「潯陽楼の壁に、あなたは叛詩を書いたではありませんか。自分もいま、見とどけて来た。