Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

宋江は、悵然と泣いた。戴宗もうれし涙にぬれる。万感のこと、来し方から今後のこと、到底、とっさには語りきれもしない。

「ところで、ここはどこです」

「河畔の白龍神廟でしょう」

「追手がやって来ませんか」

「もちろん来ましょう。けれど、二つの板斧を持った体じゅう黒い男が、殿軍はおれにまかせろと、縦横無尽、追ッ払ってゆきました」

「え。二つの板斧を持った男? それは一体誰だろう。そんな者は仲間にいないが」

「ああ分った、黒旋風李逵ですよ。李逵もただ一人ながら、今日のこの機会を窺っていたものとみえる」

ところへ、廟門の外から大童となった李逵が韋駄天と馳けこんで来た。一同へ向い大声で外から告げていう。

「ここには夕方まで居られねえぞ! 城内では蔡九、黄文炳の指揮で、数千の大軍が集合中だ、はやく江を渡って逃げのびろ」

宋江と戴宗が、廟から呼んだ。

「李逵、これへ来い。――梁山泊の頭領たちにひきあわせてやる」

「おおう、こっちもそのつもりだ」

時もよし、ここへまた、今しがた江岸に着いた三隻の船から上陸って来た一群があった。それぞれ浪裏白跳の張順、張横であり、穆家の兄弟、浪人の薛永、また顔役の李俊、李立から、童威、童猛など、すべて“揚子江ノ三覇”といわれる者どもが、塩密売の仲間まで狩りあつめて、これも宋江の救出に馳せつけて来たものだっ