Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
「お……。ここは麓の降り道か。じつアな土地の衆、ゆうべ沂嶺の上で、連れていたおらの大事なおふくろを、虎に啖い殺されてしまってさ」
「げえっ、沂嶺を越えて来たって。それじゃあ、啖い殺されねえ方が不思議なくらいだ。沂嶺の虎といったら、泣く子も黙るによ」
「そいつを、牝雄二匹、子を二匹、叩っ殺して降りて来たところだ。おふくろ様のかたきを打って」
「やいやい、黙ッて聞いていりゃあ、ほらもいい加減に吹くがいいや。むかしの李存孝や子路だって、たった一匹の大虎を退治してさえ、一世にその名が売れたんじゃねえかよ。なんで四匹の虎を……。あはははは。この旅人は気が変らしい。気狂いだんべ」
「勝手にしやがれ。嘘だと思うなら、嶺の上にある泗州大聖の祠からひがしの、林や洞穴の近所をよく見て来てから物をいえ」
李逵は腹が立った。腹立ちッぽくなっていた。老母を亡い、五体に虎の生血を浴び、妙に、虚脱と空腹の中間にあったのだろう。関っているのも馬鹿馬鹿しくなり、蹌踉として、なお、麓道を降りつづけていた。
ところが、麓の村を見た頃である。さっきの猟師たちに、なお里人数名を加えた一団が、
「おうい、旅の人、旅の人」