Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans
「兄き。そいつは覚悟だが、兄きの立場としても、みすみす、李逵がお縄にかかったのを見ちゃ、このまま、山寨へは帰られまいが」
「さ。それで俺もどうしたものかと、まったく思案投げ首だ。こんな弱ったことあねえ。いまさら言っても追いつかねえが、返す返す、あの酒好きの黒ン坊野郎(李逵をさす)を、たった一晩でも、目を離したのが俺の落度だ」
「いっそ兄き、こういう手だてはどうでしょう。どっちみち、店をたたんで土地を売るなら五十歩百歩だ。すこし荒ッぽいが、ぜひもねえ」
「というのは?」
「さいわい、捕手頭の李雲さんは、日ごろ店のお客だし、それとまた、あたしにとっては、剣術の師匠なんです。その人を騙すッてえのは辛いけれど、平常、青眼虎とあだ名のある李雲さんも、官途の者にはよく思われず、とかくいまの腐れ役人や宋朝の悪政には、鬱勃たる不満を抱いているお人なんで」
「うむ、そいつはすこし、都合がいいな」
「ですから、一時は李雲さんを陥し入れても、後ではかえって、よろこばれるかもしれません。……とまあ、こっちの腹をきめといて、さて、こういう計略に出て、そいつが巧く中ればしめたもんですがね」