Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

裴宣は、自嘲をふくんで、多くは語らない。

けれどそれがなお床しかった。すでに戴宗は連れの楊林からも聞いていた。――剣を持たせれば双手に二刀を使う達人であり、孔目の職に在った日は、曲事ぎらいの生一本で、どれほどこの人の公事扱いに救われた者があったかわからない、と。

これは人物だ!

戴宗は惚れこんで、切に、梁山泊への入党をすすめた。周囲八百里、宛子城、蓼児を中央に、それを繞る軍船、充つる兵馬、天下四方の奇材は、いまやそこに集まっていることなどを熱心にはなして誘った。

すると、裴宣は、

「いや、よく知っています。四百余州にかくれもない梁山泊のことですからな。じつをいえば、いつかこんな機縁はないかと待っていたところなんで。……烏滸な言いぶんですが、この山寨にも兵三百、財物十車、そのほか武器馬匹もかなりある。それを土産に、ぜひお仲間入りをえたいものと存じます。よろしく一つおとりなしを」

と、どこまでも謙虚であった。

戴宗はよろこんだ。そしてさて。

「これを聞けば、梁山泊の一統も、錦上さらに花を添えるものと、双手をあげて迎えるでしょう。……がいまは公孫先生をさがす旅の途中、その役目を果たしてから、帰途、もいちどここへ立寄って、ともに山東へお連れしたいと思うが、どうでしょうか」