Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

――根は河南生れの俊敏なつらだましい。その眼、その唇、にもつながるばかりな長い眉、くそでもくらえといった風貌がある。

「しゃらくせえッ」

いきなり、殺羊の張保は、楊のからだを羽ガイ締めに締めあげながら、四ツ辻の蔭へ向って大きく吼えた。

「それっ、おれがこうしているまに、たたんじまえ!」

どっと馳け寄って来たのは張保の部下だった。初めからの計画か。獄卒たちを蹴仆し撲り仆し、彼らの持っていた祝い物をみな奪り上げ、さらにこんどは、もがいている楊雄一人へかかって来た。

「あっ。……ひどいことをしやがる」

さっきから辻の一角に立ちどまって、これを眺めていた戴宗と楊林は、もう見ていられず、ひとつあの悪軍人めを、懲らしてやるかと迅い眼くばせを交わしかけた。

ところが途端に、その二人の足許へ、大きな薪木の束が、どさっと、抛り投げられてきた。――見ると、ついそばにいた若い下郎風の薪木売りが、もう喧嘩の中へ割って入り、兵隊どもを手玉にとって投げ飛ばしている。さらには、楊雄に加勢して、ひょろ長い殺羊の脛、腰、所きらわず、足攻めに蹴つづけていた。

「やあ愉快なやつ。身なりは粗末だが、たいした若者だぞ」