Classiques japonais avec furigana
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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
Lisez 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) de 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 128 862 caractères · 251 écrans
どうして食っているだろう」と両人で噂したが、後に芳幾に逢うと「あの時、紫文と二人で、今ごろ戯作者や茶坊主はどうして食っているだろう」と話し合ったと。同じことをいうので大笑いした。その時、道具屋で見た利休共筒の茶しゃくがただの十銭、宗偏手造りの茶碗が二十銭などと、全く驚いたと採菊翁の談。
無価値からついで破壊時代が来た。明治七、八年頃、本所五ツ目五百羅漢の蠑螺堂を壊して葬祭場を設けるというので、当時珍建築といわれた蠑螺堂はコワシ屋へ払いさげ、堂内の百観音は小梅の古金屋が買い、俵に三、四体ずつ詰めて持ち去ったが、この観音百体は江戸の名工が腕を競って彫刻したもので、中に発願の松雲禅師自作の一体もあり、それをことごとく焼いて灰の中から金箔の金を取るという無茶な話。このことを、当時駒形の仏師東雲方にいたお弟子で後の高村光雲翁が聞いて師の東雲に告げ、直ちに駆けつけて今や焼かれんとする中から五体を選び、一体一分二朱ずつで買い取り、その中の松雲禅師の作を師に乞うて譲り受け、大切に秘蔵していた。
その後も破壊行為は続いた。故武井守正男がある年、麻布の古道具屋で立派な金蒔絵の手函を小刀で削っていたのを見て、驚いて尋ねると金を取るという、あまりにもったいなしと、そのとき有り合わせた蒔絵の器物全部を安値に買い取り、これが動機と