Classiques japonais avec furigana
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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
Lisez 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) de 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 128 862 caractères · 251 écrans
名人肌とはこれか
主幹と馬鹿に堅い方へ転向、滝沢という酒問屋の息子が綾垣羅文、有名な蔵書家で考証学者というこの畑では少々毛色の変った人物、新聞記者から壮士俳優となり、また落語家に化けた川上鼠文が嫁垣鼠文で、大した人気も出ずに人情噺などやっていた。
奇人の部では、いつぞや書いた珍物茶屋の釈迦六こと木崎六之助が弥陀垣阿文、狸汁の画工松本芳延も何垣とか名乗った一人。
これら三十余名のうち、最後まで残った古老は、蟹垣といった野崎左文翁と、神垣の内田茂文君(現存)のただ二人、然るに師の魯文大人、なにに感ずったか明治二十三年三月両国中村楼に盛大な名納会を催して引退、いろは四十七人の予定数に達せぬうち、折角のいろは連も中途半端で自然に解消。
名人肌とはこれか
欲のなかったその頃の画家
狩野芳崖先生が明治の初年に描いた「犬追物」の図、横物の小幅ながら極彩色の入念の作、今は遺作中の珍品だが、当時依頼主が謝礼として差しだしたのは金七円、先生見るより「これでは多過ぎます」と手を引っ込ましたという、うそのようだが事実である。
以後十余年、画界も少し浮び上った頃、知名の某実業家が橋本雅邦翁へ紙本六曲屏風一双の揮毫を乞うた。