Classiques japonais avec furigana
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めいじせそうひゃくわ
明治世相百話
山本 笑月
Lisez 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) de 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 128 862 caractères · 251 écrans
の三代亀八)を相手に、翁はもっぱら主要人形の木地彫、俳優の似顔などは団十郎菊五郎の自宅へ通って直接に型をとり、それを雛形にして本彫にかかる、全くの生写し。
木地彫が済むとホイロに掛けて胡粉仕上げ、最後の肉色が肝腎、これがすこぶる調子もので人物により濃淡さまざま、翁自身も持て余すことがある。ところが多年傍で手伝ってきた翁の老妻が自然に妙を得て肉色は一手引受け、さすがの翁も一目置いて「こればかりは婆あさんに限る、私がちょっとでも墨や絵具を加えるともういけない、全く不思議だよ」とお婆あさん推称の打明け話。
数多の興行中明治二十五、六年頃、浅草六区で一世一代の「西南戦争」は大道具大仕掛け、招ぎの場面は山上の西郷隆盛、遥かに熊本城を望んで悠然と葉巻を燻らし、口より煙を吐いて見せる。あるいは白刃の勇士が苦痛を忍ぶ顔面の表情、眉を寄せ口を開く物凄さ、そのほか目新しい細工沢山、もっとも煙草はゴム管を用いて蔭で人間が吸い、顔面の活動は鞣皮を張りバネ仕掛けで皺の寄る工夫、すべて独得の細工が大評判で、三、四カ月打ち通した。
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