Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

めいじせそうひゃくわ

明治世相百話

山本 笑月

Lisez 明治世相百話 (めいじせそうひゃくわ) de 山本 笑月 (やまもとしょうげつ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 128 862 caractères · 251 écrans

Aozora Bunko

気球はへたへたと地上に寝そべって空腹を訴える。一時間、二時間、ガスははかばかしく発生しないので、時は経っても気球はぺしゃんこ、翌朝の飛揚おぼつかないので、係員は大いに気をもむ、暗闇にぼんやり見ている我輩も全くしんがつかれた。

羽二重の三重張り、長さ約五間の大気球で瓦斯料三千円を要すと、なにしろ今晩はむずかしいとあって、ねむい眼をこすりながら一旦引き取り、翌日あらためて行って見ると、だいぶ膨脹を来たしているのでやれやれと安心、全くガスの充ちたのが午後の一時、なるほど葉巻形の厖大な図体が少しく地上を離れてふわりふわり、太い鋼索で砲車に繋留したまま、数十本の麻なわに二、三十人の兵士が取りついて真中に乗用の吊籠がぶらぶら、いよいよ飛揚の段取りで大谷曹長が件の籠へ乗り支度。

元気な曹長の頑張るのを徳永大尉が、まあよせと遮る。曹長いささか不平の体でしぶしぶ中止、午後三時を合図に気球はするすると秋の麗らかな空へ舞い上り、だいぶ風が出て斜めに流されたが、二百尺以上の鋼索がすっかり出切ると、猛烈な飛揚力に堪えず、索は根元からぷつりとばかり切断され、気球は高く北へ北へ、一同あっと色を変える。