Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans
「お師匠さま、お師匠さま」と呼びたてた。
「うるさい和子じゃ。あまり飛んで歩いてばかりいると、またその足がうごかぬようになるぞよ」
芭蕉亭の竹縁に腰かけていた居士の目が、ジロリと光る、その手に持っている手紙をみた竹童は、ふいとさっきの用を思いだして、うわばみと鷲の話ができなくなった。
「あ、お師匠さま、さきほど、お手紙がまいりましたから、猿に持たせてよこしました。もうごらんなさいましたか」と目の玉をクルリとさせる。
「横着なやつめ。小幡民部どのからの大切なご書面、もし失のうたらどうするつもりじゃ」
「ハイ」
竹童は頭をかいて下をむいた。居士は、白髯のなかから苦笑をもらしたが、叱言をやめて語調をかえる。
「ところでこの手紙によって急用ができた、竹童、おまえちょっとわたしの使いにいってくれねばならぬ」
「お使いは大好きです。どこへでもまいります」
「ム、大いそぎで、武蔵の国、高尾山の奥院までいってきてくれ、しさいはここに書いておいた」
「お師匠さま、あなたはごむりばかりおっしゃります」
「なにがむりじゃの」
「この鞍馬の山奥から、武蔵の高尾山までは、二百里もございましょう。