Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans

Aozora Bunko

それがない!

ないですもうか。

御旗楯無の宝物は、武田家の三種の神器だ。これを失っては、甲斐源氏の家系はなんの権威もなくなってしまう。伊那丸をはじめ他の六人まで、ひとしくここに、色をうしなったも当然である。

「アア、やっぱり、おいらの先生はえらい――」

そのとき、嘆ずるようにいったのは竹童だった。

「ああ、どこまで武田家は衰亡するのであろうか……」

と嘆じあわして、伊那丸もつぶやく。

「大じょうぶだよ」竹童は棒切れを杖にしてふいにつっ立ち、気の毒そうに伊那丸の面を見あげた。

「大じょうぶだ大じょうぶだ。そのなかの物がなくなっても、ぬすんだやつはわかってるから……おいらがちゃんとかぎつけてきてあるから――」

「なに! ではおまえがその者を知っているか」

「ああ知っている。そいつは、人穴の殿堂にいる和田呂宋兵衛という悪いやつだよ。そして、盗んだ宝物は、手下を京都へやって、羽柴秀吉に売ってしまったんだ――これはきょうおいらが呂宋兵衛と問答して、鎌をかけてきいてきたんだからまちがいのないことなんだ」

「えッ、では御旗楯無をぬすんだやつも、あの人穴の呂宋兵衛か……」

と、伊那丸が意外そうな瞳を咲耶子に向けると、彼女も、思いがけぬことのように、