Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans
「斥候に?」
蛾次郎ぎょっと、目を白くした。
竹童は、ことさらに、なんでもないような顔をして、
「このあいだから、雨ヶ岳に陣取っている、武田伊那丸さまの軍勢が、人穴城へむかってうごきだしたら、すぐここまで知らしてくれりゃいいのだ」
「そしたら、いったい、どうする気なんだい?」
「どうもしないさ、この鷲にのって、大空から戦見物にでかけるのさ」
「おもしろいなあ、おれもいっしょに乗せてくれるか」
「やるとも」
「よしきた、いってくら!」
よく人のだしにつかわれる生まれつきだ。年下の者のおちょうしにのって、もう、一もくさんにかけていく。
そのあとで竹童は、鷲の足をといてやった。クロは自由の身になっても、竹童のそばを離れることなく、流れる水をすっていると、かれはまた火打石を取りだして、そこらの枯葉に火をうつし、煙の立ちのぼる夕空をあおぎながら、
「おそいなあ。あのぐずの斥候を待っているより、またじぶんでそこいらの木へ登ってみようかしら」
と、ひとりつぶやいたとこである。
すると、いつの間にか、かれの身辺をねらって、じりじりとはいよってきたふたりの武士――それはまえの甲虫だ、いきなり飛びついて、