Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans

Aozora Bunko

「たかのしれた小人数、かならずこの又八が、一ぴきのこらずひっからげて、呂宋兵衛さまのおんまえにならべてごらんにいれます」

「昌仙の手がたい一点ばかりも悪くないが、なるほど、それでは果しがあるまい。ゆるす、又八、打ってでろ」

「はッ、ごめん」

と会釈をして、バラバラと望楼をかけおりていった。

可児才蔵はそれを見て、

「ああ、いけない」とひそかに思う。

軍師の威命おこなわれず、命令が二途からでて、たがいに功をいそぐこと、兵法の大禁物である。

大手へかけもどった又八は、すぐ、城兵のなかでも一粒よりの猛者、久能見の藤次、岩田郷祐範、浪切右源太、鬼面突骨斎、荒木田五兵衛、そのほか穴山の残党、足助主水正、佐分利五郎次などを先手とし、四、五百人を勢ぞろいしておしだした。

軍師の昌仙がそれを見て、おどろき、怒るもかまわず、呂宋兵衛のことばをかさに、

「それッ」

と、城門を八文字に開いた。

「わーッ」

と、たちまち、寄手の兵と、ま正面にぶつかって、人間の怒濤と怒濤があがった。たがいに、退かず、かえさず、もみあい、おめきあっての太刀まぜである。それが、およそ半刻あまりもつづいた。