Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans

Aozora Bunko

「なんという! すりゃ一大事じゃ」

「世をしのぶ危ないお方、はやくお落としなさいませ。早く、早く、早く……」

「ウム、そちが裏門をあけてご案内してさしあげい。かならずそそうのないように」

「心得ました。さ、こちらへ……」

ガサガサと木の葉をわけて、男がさきに立ったので、三つの網代笠が晴季に目礼をしてついていった。

が晴季は、そのあとで、ふと不安な疑念におそわれたか、小走りに僧たちのあとを追おうとした。するとそのとたんに、かれは背なかから、何者かに、ペタリと抱きつかれて、蝙蝠の翼のようなものに、さえぎられてしまった。

「だれじゃ、麿を止めるものは」

ふりはなそうとしたが、その力はねばり強く抱きすくめていた。さては! と感じたので、晴季は前差の小太刀をぬいて、ピュッと一揮に、

「曲者!」

力まかせに後ろにはらった。

「ひッ……」

とさけんで四尺ばかり、まッ黒なかげが、身をはなれた。みると、黒衣の妖婆。――晴季の切ッ先を跳びのくが早いか、乱杭歯の口を、カッと開いて、ピラピラピラピラ! と目にもとまらぬ針をふいた。

二

妖婆の吹き針に目をつぶされて、なにかたまろう、菊亭晴季はウームとそこへ気をうしなってしまった。